排泄とは
水や食べ物が消化吸収され、尿や便として排泄されること
排泄障害とは
尿や便がスムーズに出ない・漏れると言った事象が起こる ← 困った!!
問題なく排泄できるとは
尿意・便いを感じる⇒トイレや便器が認識できる⇒トイレまで移動する⇒下着をおろす⇒便器に上手に座る
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部屋に戻る ⇐ 衣類を付ける ⇐ 後始末をする ⇐ 排尿・排便をする
これらの行動の、どこか一つでも出来ないと、問題が生じます。
正常な排尿とは
1回の尿量 : 200~500ml
排尿の時間 : 10秒から30秒
尿の色 : 薄い黄色から透明
その他 : 痛み・不快感はない。1時間は我慢できる。したくなくても出せる。
排尿障害とは
①尿が出にくい・・・排尿困難の原因
*膀胱の縮む力が弱い
*膀胱の出口や尿道に閉塞がある
②尿が近い・・・頻尿の対応方法
*尿量が多い・・・1日3L以上飲んでいる場合は、水分を控える
*膀胱が小さい・・・トイレを我慢する訓練を行う。状況により薬を使用することもある。
*残尿がある・・・泌尿器科を受診する。
*気持ちの影響・・・緊張するとトイレに行きたくなるような場合には、我慢をする訓練をする。
③尿失禁
腹圧性尿失禁・切迫性尿失禁(過活動膀胱)・溢流性尿失禁・機能性尿失禁
*咳やくしゃみで漏れる・・・腹圧性尿失禁の対応方法
骨盤底筋体操・薬物療法・コラーゲン注入療法・手術療法
*我慢できずに漏れる・・・切迫性尿失禁(過活動膀胱)の対応方法
薬物療法・膀胱訓練・骨盤底筋体操
*出にくいのに漏れる・・・溢流性尿失禁の対応方法
尿道の閉塞を解決する・残尿を減らす
*機能性尿失禁とは
機能性尿失禁とは、手足がうまく動かない(運動機能障害)。認知症などによって判断力と認識力が低下したために、排尿動作がうまくできない(精神機能障害)ことから起こる失禁。
(運動機能障害による昨日斉唱失禁の対応方法)
*動作を助ける用具の工夫
*衣類の工夫
*住環境の整備
*介助方法の習得・工夫
*社会資源の活用
(認知症などによる機能性尿失禁の対応方法)
*トイレに行きたいサインを見つける
*トイレの表示をはっきりさせる
*脱ぎやすい衣類を着る
*便器の使い方を確認する
*後始末は自分でできているかどうか確認する
うまくできたときは、必ずご本人が喜ぶ方法でほめることが基本
排泄ケアは
病院や施設、そして在宅において常に問題となるものです。
決して一人では解決できにくい問題です。
しかし、ケア提供者一人一人がいろいろな知識を持って関わることで、解決の道はあると思います。
そのためにも、当事者に関わる全てのスタッフが排泄に興味を持ち、チームとしてかかわることが出来るようになることを目指したいですね!!
コンチネンス熊本勉強会ではテーマを設けて勉強会を開催しています。
皆さん参加してみませんか!!